Drupal 開発ディレクター兼エンジニアが仕事、育児、本など雑多に書くブログ

2020年8月に読んだ本(アジャイルサムライ / 情報は一冊のノートにまとめなさい / ベーシックインカム etc.)

2020年7月に読んだ本|げんごろう|note に続いて。

今月からまたはてなブログに書いていきます。

 

アジャイルサムライ

これは間違いなく今年読んで良かった上位に入る本。

アジャイル原則に対して、「んで、どうしたらいいの?」という方針を丁寧にまとめてくれている。

 アジャイルとは思想であり哲学なので、これを読めば少なくともその思想を体現するスタート地点には立てると思う。その上でもちろん具体的な方法論とかツールとか、そういったものも適用していく必要はあるけどね。

今後開発以外の仕事もスピード感が増して「アジャイル的」、つまりよりスピードを持って開示して、短い経路で成果物を作り上げるといった働き方になってくるので、あらゆる人に読んでみて欲しい良書。

 

村上春樹 雑文集

村上春樹が他著書に提供した短い文章や、受賞時のあいさつ、雑誌に寄稿した文章などを寄せ集めた一冊。

彼の文体が好きな方なら、読んでおいて損は無いと思う。

村上さんが書く「書くことについて」とか、「小説家とはなにか」という文章は、彼の特徴を非常に上手く表現していて、読み応えがある。

有名な「牡蠣フライ理論」についても収録されています。

面白いけど、無理に全部読まずに「面白い」と思えるところだけ読むといいんじゃないかな。

村上春樹 雑文集 (新潮文庫)

村上春樹 雑文集 (新潮文庫)

  • 作者:村上 春樹
  • 発売日: 2015/10/28
  • メディア: 文庫
 

 

女のいない男たち

続けて、なんですが村上春樹の短編集。

やっぱり長編より短編が好きで、その中でも男女をテーマにしたものは当たり率が高い気がする。

この本は「女のいない男」というか、「何らかの理由で女を失った男」といったテーマで書かれた短編集である。

村上さんの短編集はいくつか読んでいるが、捨て曲の無いアルバムに近いものを感じる。好みこそあれど、物語として全然成立していなかったり、文体がそもそも酷くて読めないような作品はまず無い。

どれも面白かったので甲乙つけがたいが、最後の「女のいない男たち」はあとがき的な形で書かれており、そういった試みや実験的な要素も含めて楽しめる短編集だった。

女のいない男たち (文春文庫)

女のいない男たち (文春文庫)

 

 

大丈夫!何とかなります 肝機能は改善できる

先日こんな記事を書いたので早速読みました。

食事の部分は割と情報量多めで、何を食べればよいか具体的に書いています。

取るべきたんぱく質の順序なんかはあまり意識したことが無かったので、取り入れてみようかな。

ウォーキングとか半身浴とか、運動や生活習慣についても書いてます。

まぁ結局「バランスの良い食事をして適度な運動をする」ということに尽きるんですが、ある程度情報としてまとめて取り入れてしまった方が意識がしやすくなるので、そういった方は是非。

大丈夫! 何とかなります 肝機能は改善できる

大丈夫! 何とかなります 肝機能は改善できる

  • 発売日: 2018/08/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

父親ができる最高の子育て 

父親の役割は「妻を笑顔にすること」。この指針を得られただけで読んだ価値がありました。

科学的な本というよりは、経験から得られる示唆に富んだ本。

一緒に遊んだり勉強したり、自分の方ができそうなことがいくつも見つかって良かった。

最近は教育系のインプットを強化しています。

父親ができる最高の子育て (ポプラ新書)

父親ができる最高の子育て (ポプラ新書)

 

 

情報は一冊のノートにまとめなさい [完全版]

結構前に読んだ本ですが、改めてアナログについて見直そうと思い。

完全版にて内容が刷新され、より強固なメソッドとして確立されています。

単純に何年何十年と実践してなおこの手法をおすすめしている、そのこと自体が確立された方法論としての一つの証明になっています。

 

GTD超整理法にも通ずる考え方で、このノート術も「あらゆる情報を一元化する」というのが大きな特徴です。

やったことが無い方が聞くと「そんなので上手くいくの?」と思いますが、継続するにあたってルールがシンプルであることは非常に重要です。

 

この本についてはまたどこかでまとめたいと思いますが、もやっとした仕事の悩みがある方や「創造力」に自信が無い方には特におすすめです。

まずは余っているノートを一冊引っ張り出してきて、何でもかんでも書いて貼っていきましょう! 

情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]
 

 

多眼思考

ちきりんのツイート集。逆説的な言葉の使い方が上手いよね。

「おっ」と思わせることで、ちきりんを読めば何だか自分も面白い人間になれる気がしてくるというか。

もう6年も前の本ですが、それでも一つ一つ良質なツイートが多いので、「どんな言葉が人の心を捉えるのか」という参考としては非常にためになります。 

多眼思考

多眼思考

 

 

事例に学ぶスマホアプリマーケティングの鉄則87

そんなに目新しい情報は無いですが、アプリ周りの細かい知識まで綺麗にまとまった良書。実践に基づいた内容が多いため、概要だけでなく運用レベルでアプリを理解したい人にはおすすめ。

デザインなんかはデザイナーに聞けば良いんだけど、ASOの細かい部分とか実は知らない人の方が多かったりするので、 自分なりに整理しておくと役に立つ。

 

ベーシックインカム

名前からビジネス書かと思ったら、まさかのSFミステリ短編集でした。

はじめは平凡な小説かと思いましたが、ストーリーに隠れているギミックというか、ネタバラシの段階に入ると急に面白くなります。伏線の回収が凄い!

著者はまだそんなに多数作品を出しているわけではないようですが、なかなか凄い人が出てきたという印象です。技術の先にある未来について考えられる、良質SFミステリ。

ベーシックインカム

ベーシックインカム

  • 作者:井上 真偽
  • 発売日: 2019/10/04
  • メディア: 単行本
 

 

おわりに

9月は Webマーケ系の本や技術系の本も少し読んでいます。

ネットオフのタダ本も登録したので、「一冊ノート術」を駆使して上手くインプットとアウトプットを往復してあれこれ読んでいきたいですね。

今年残りはもう少しマーケティングやCX的な話を考えるうえで上流よりのインプットをしていけたらなぁと思っています。

あと過去読んだ本を再読してノートにアウトプットするというのも、やっていきたいかな。

 

読書の秋なので、物語も。

 

では。