「困ったら書く」を習慣化できると立ち止まりがなくなる
別の記事でも何度か紹介していますが、『情報は1冊のノートにまとめなさい』を久々に読んで実践しています。
ここ1-2年はメモ環境も安定してきて、Scrapboxというデジタルツールに一元化して記載していました。
しかしよくよく振り返ってみると、書いたことが自分のためになったかというとそうでもない。正確にデータを取ったわけではないですが、「書いた後に一度も参照されていないページ」が8割とかほとんどを占めるのではと思っています。
ノート一冊に情報をまとめると、まずこれが解消されます。
少なくとも書く時に「最近書いたこと」が視界に入ることになります。
「管理」の観点からいうと、階層的に情報を持たせたり、タグ情報を与えて分類した方が良い。
でも「整理」の観点でいうと、そこを複雑にしすぎると続かない。
そういった実情を踏まえて(そして試行錯誤の末それを理解して)、ノート一冊という方法は結構最適解なんじゃないかなぁという考えに至っています。
アナログの大きな利点として、「書くまでのタイムラグが無い」という点があります。
これが考える仕事をするうえで大いに役立っていて、「とりあえず悩んだら書く」という動きだけ頭に入れておけば良い。
そうすることで、「悩んだらノートに書く」というNext Actionが常に存在することになるり、「悩んで何もできなくなる」という状況から解放されます。
まだまだ未知数ですが、実はこの効果が結構大きいのではと思っています。
考え方というのは人によって癖があって、例えば私の場合ロジカルに考えて回答を導き出すのは得意ですが、「何を考えるか」から自分で設定して考えを掘り下げていくというのはそんなに得意じゃない。
そうした時にこれまではマインドマップを書いてみたり、関連するキーワードでググってみたりするのですが、それもデジタルノートにメモするだけではただの情報収集で終わってしまう。
そこで手を動かすことで、「これってこういうことかな?」みたいな自分の思考が入り込んで、それを同時にキャッチすることができる。
そうすると、今自分はどこまで理解できていて、どこで詰まっているのかが何となく見えてくる。
そして次にやることが見えてきて、また手を動かして進められるという具合です。
ノートに書きながらGTDの洗い出しを行っている感覚に近い。
本当はそんな手間を取らずに悩まずに頭の中だけで処理できれば良いんですが、大抵の人の脳はそんなに上手くはできていないでしょう。
そんな時の相談相手であり壁打ちであり、過去の自分と対話できる場所でもある一冊ノート術は、かなり凄いノウハウなのでは?と感じています。
では。