Drupal 開発ディレクター兼エンジニアが仕事、育児、本など雑多に書くブログ

想定読者をイメージすれば「である調」か「ですます調」か、はっきりしてくる

ブログを書き始めた時って自分の文体みたいなものが無くて、「ですます調」と「である調」がごっちゃになって、もやもやすることありませんか?

私も迷う時があるんですが、最近はですます調で書くのがしっくりきています。

 

である調は「大衆」を想起させる

なぜかというと、である調に紐付くイメージは我々が普段見る「である調」のソースに依存すると思うんですね。で、身近で厳密に「である調」で書かれたものは、お固めのニュース記事や論文とかになってきます。

これらに共通するのは、読み手がパブリックであること。パブリック(=公共)というよりは、「大衆」という言葉の方がしっくりくるかもしれません。

なので、「である調で」書くと、「何か大きなもの」に対して書いているような感じになって、明確に読者をイメージしながら書くことが難しくなってくるんですね。

 

ですます調は「個人」を想起させる

対して、我々が一般的に「ですます調」を使うのは、仕事や見ず知らずの方とやり取りをする際です。この「見ず知らずの方」というのがまさにブログの読者で、ブログを読むほとんど99.9%の人は、私がまったく面識の無い、何をしているかもよく知らない人たちなんです。

そう考えると、まったく見ず知らずの方に対して、「〜はXXXである」といった文体を押し付けるのは、何かしっくりこないなぁと思うわけです。

 

未来の自分を想定して、しっくりくる言葉を選択する

もちろんこれは超個人的な感覚なので、まったく逆の感覚を抱く方もいるかもしれません。

そういうことではなく、このような自分が受け取る感覚も踏まえて書くと自然と読者がイメージできて、文体ができてくるのではないかということです。

 

私の場合はまったく見ず知らずの方を読者に設定しているわけですが、もう一人大事な読者として未来の自分がいます。

未来の自分に語りかける際に、自分はどのような言葉で話すのか。その言葉をそのまま書けば良いのでは?そんな感覚で書けるようになってから、だいぶ書ける文章量が増え、書けない日が減ってきました。

 

「読者をイメージしろ」というのは、 下の本でこれでもかというほど強調されています。もう少し背中を押してくれるヒントが欲しい方はどうぞ。

いますぐ書け、の文章法 (ちくま新書)

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では。