お金がない人は図書館で多読しよう
毎月10冊は本を読む生活が続いている。
「読書論」に関する本をたくさん読んできたが、読書家はこぞって多読を推奨する。
- たくさん読め
- 古典は繰り返し読め
というのが多い主張だ。
本の手に入れ方に関しては、「できれば身銭を切れ」というものが少なくない。
買えばそれが読むモチベーションになるし、書き込みもできて理解度が増すからといった理由だ。
だが世の中皆そんな金持ちじゃない。
毎月10冊本を買えば、1冊1,500円としても年間18万円だ。出せなくもないが、安い金額でもない。
シンプルに多読のみを目的とするなら、図書館はかなり使えるというのがこの数年での答えだ。
もちろんいくつかの条件は存在する。
歩いて通える範囲に図書館があること、本に書き込みはしない読み方をすること、読んだ本を手元に置いておけないこと等だ。
地理的条件は人によるので「図書館の近くに住んでください」としか言えない。
不動産サイトの条件にこれが出てくれば良いのだが、まぁそれは余談だ。
他の2つ、「書き込めない」「蔵書を手元に置いておけない」については実はそこまで障壁にならない。
まず書き込みだが、多読派からすると「書き込む暇があればたくさん読め」というのが回答となる。
各ジャンルごとに読み込むべき古典はあるが、買うとしてもそれだけを買えば良い。
残念ながら、世の中のほとんどの本は繰り返し読むに値しない。だが古典だけを読めば良いとも思わない。
懐疑的に幅広く読むことで、共通項を見出し体系的な知識を身につけられる。薄いビジネス書でも、10冊100冊と読めば「あ、これあの本でも言ってたな」が繰り返され、どんどんを考えが整理されていく。
本を手元に置けないことは、むしろ現代に合っているとも言える。本当に何度も読みたい本は買い、たまに参照したい本はKindleで買うというのが良い気がしている。
これは佐藤優さんが提唱されていた方法だ。
特に学生のうち、子どもが産まれた後など、人生においてお金が必要になる時期は誰にでも訪れる。
そんな時でもインプットの質を落とさず知的生活を続けていくうえでは、図書館を活用できるかはたいへん重要になる。
たくさん取り入れて、たくさん吐き出す。
このシンプルな習慣を無料ではじめよう。
そんな感じ。