妻と娘と3人で昼寝をする時間
育休期間中は、よく妻と娘と3人で昼寝をした。
もともと子どもを持つ予定は無かったから、同棲時代から妻と寝ているセミダブルベッドに3人で寝転ぶ。限られた空間で、娘を間に挟む。
雨の日は大してやることもないので、ミルクを飲ませて少し落ち着いたらベッドで横になる。
吐き戻しがひどいためタオルを下に敷いて、2人でまだまだ小さい娘を愛でる。
娘も幸せそうだ。親子3人、自分が両親をしっかり独占できている時間は、子にとっても幸せであると信じたい。
アグネス・チャンの書にも、ベッドは親子のコミュニケーションの場で思い出になる時間を過ごすべきと書かれていた。
ベッドに転がったらそのまま寝ても良いし、絵本を読んだり、本を読んだり互いに自由な時間を過ごすこともある。
育休が明け、在宅勤務とはいえ平日の昼間に親子3人でゆっくり過ごすことは減るだろう。
土日は限られた時間を有効活用するために、それはそれで忙しくしてしまうかもしれない。
子育てをしてみて思うのは、今この瞬間は、もう二度と訪れないということだ。
子育てをしていなくてももちろんそうだ。時間は有限だ。
しかし、毎日少しずつ成長を見せる娘からは、そんな時間の大切さや刹那さを改めて教えさせられる。
行きつけの理容師は、2歳半頃が最も可愛いと言っていた。感覚として今の500倍くらい可愛いと。
そんな幸せを、私はどう表現すれば良いのだろうか。
出会ったことのない美食に出会えば、全力でがっつけばいい。
見たこともない絶景に出会えば、大きく息を吸ってその瞬間を楽しめばいい。
子が可愛いという幸せが自分に収まりきらない時、それを私はどう感じどう表現するのか、今はまだ想像すらできていない。
そんな時を楽しみにしながら、「時間」から完全に解放されて眠る時間はやっぱり何物にも変えがたい。
明日からまた新たな日常がはじまる。でも今日はとりあえず、おやすみなさい。