私はどうやら70歳まで働くことになるらしい。
確かこの本に書いてあった。100歳まで生きるとすると、まあそうなると。
長い。恐ろしく長い。
今35歳で、社会人10年くらいである。
あと35年もある。長すぎる。
人生全体で考えると半分である。既にというべきか、まだ半分というべきか。
今に満足していない訳ではないが、このままでは「やり切った感」は全然無いまま死ぬかボケるんだろうなと気付いた。
そして、この35年のうち30年分くらいは普通に忘れているということにも気付いた。過去に自分が書いた文章を読んだ時、そこに何か隔たりがある。大きくはないが、繋がってはいない。
そういうものなのかもしれないが、連なりが無いというのはどこか寂しい。
そんな訳であまり間隔を空けすぎず、また書いてみる。
大それたことは考えずに、ただ今この瞬間を残しておく。

私の齧った食パンを見て、娘は「カブトムシみたいだね」と言った。彼女の目には、どうやらまったく異なる世界が映っているようだ。
