【超入門】DrupalはCMSの名称で、Acquiaは企業の名称
Drupalについて調べ出すとAcquiaという単語が出てくると思うんですが、これは企業の名前です。超入門記事として、DrupalとAcquiaについて簡単に説明します。
Drupalとは
Dries Buytaertという方がはじめたオープンソースプロジェクトで、下記によると世界50万サイト以上で使用されており、シェアとしては1.2%くらいのようです。
https://websitesetup.org/popular-cms/
1.2%って少ないのでは?と思うかもしれませんが、大規模サイト構築においては着々とシェアを伸ばしており、WordPressが圧巻するCMS市場でこの数字は結構大きなものです。
公式サイトは https://www.drupal.org/ で、ここを中心にさまざまなローカルコミュニティやオンラインコミュニティが形成されています。
導入事例は下記にいくつかまとまっていますが、Lady Gagaの公式サイトから大学系、ニュース系などさまざまなケースで使用されています。
Acquiaとは
対してAcquiaはDrupalを中心としたデジタルソリューションを提供する企業で、大きなポイントとしてはDrupal創始者であるDries Buytaert氏がはじめた会社でもあるという点です。
つまり、Drupalはオープンソースプロジェクトとして育てつつ、エンタープライズ向けに必要な機能やクラウドホスティングサービス、関連デジタルソリューションをまとめて提供するのがAcquiaという立ち位置です。
これについてはAcquia公式サイトにも、下記のように記載されています。
「エンタープライズ企業でも安心してDrupalを利用する」ために、ドリスとジェイ・バットソン(Jay Batson)は2007年にアクイアを設立しました。Drupalを活用する企業組織にインフラストラクチャ、運用、サポートを提供し、Drupalの規模拡大、オープンソースソフトウェアの促進、Drupalの容易化、採用の拡大を促進しました。
最近なぜちらほら名前を聞くようになったかというと、2018年12月に日本法人を設立したためです。
Acquiaが日本法人を設立、日本市場のビジネスを本格開始|アクイアジャパン合同会社のプレスリリース
更にオープンソースMAであるMauticを買収したり、
AcquiaがMauticを買収 - ITmedia マーケティング
CDPのAgilOneを買収したりして、
アクイア、エンタープライズ向けCDPを提供するアジャイルワン(AgilOne)社を買収|アクイアジャパン合同会社のプレスリリース
着々と「統合的デジタルプラットフォーム提供企業」として名乗りを上げてきている訳です。
Drupalはもともと大規模なCMSのオープンソースプロジェクトとして注目を集めていたそうですが、英語リソース中心であることやセキュリティに関する懸念が払拭されないことから、どうしてもギークの注目を集めるOSSであり、企業向けとしては低い立ち位置に甘んじていたという印象がありました。
これがAcquia日本法人設立によって、
- 日本語リソースが充実してくる
- 企業での採用はAcquia Japanがサポートしてくれる
という座組みが形成され、AdobeやSitecoreと肩を並べエンタープライズCMS市場で注目されているといった感じです。
まとめ
ざっくりまとめると、
- DrupalはオープンソースのCMSの名称である
- AcquiaはDrupalを中心としたデジタルソリューションを提供する企業である
- 2018年末にAcquia日本法人が設立された
- 日本のエンタープライズCMS市場での注目度が上がっている
※まだまだDrupal歴1年くらいなので、説明足りない部分などがあるのはご査収ください。
大きな流れを理解したうえで、学習リソースや機能などについてはまたそのうち。
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