Drupal 開発ディレクター兼エンジニアが仕事、育児、本など雑多に書くブログ

アクイア認定デベロッパー - Drupal 9 を取得した

取得しました。

広告代理店から Drupal 開発会社へ転職して8ヶ月くらい。1年目で取ると宣言していたので、素直に嬉しいです。

デベロッパー試験の位置付け

デベロッパー試験はサイトビルダー試験の上位に位置付けられる試験で、Drupal 開発者の登竜門的な内容です。 2回目の受験ですが、サイトビルダーと大きく違うのは「管理画面以外の Drupal を理解しているか」を問われる点だと感じました。

管理画面から見た Drupal とその裏側

サイトビルダー試験では、Drupal の管理画面を操作して、コンテンツタイプの作成やビューの作成などのサイトビルディングスキルを問われます。 もちろんこれも重要な要素ですが、実際には管理画面のみで作成できる Drupal サイトは多くありません。

というかビジネス利用においてはコードの構成管理はマストであり、その点でまず Git の知識が必要となります。 デベロッパー試験は、この Git を用いた Drupal サイトの構成管理を含めて、コードレベルで Drupal 開発に携わった経験が求められます。

熟練した開発者にはそれほど難しい内容ではないですが、それでもコードを書いたことが無ければまず受からないとは思って良いでしょう。

実際にコードを書く経験

恵まれたことに、1年目から少しずつではありますがコードを書く機会を得られました。 大型プロジェクトで簡単な hook を書くところからはじめ、社内プロジェクトで Twig テンプレートを書く機会がありました。

バックエンド・フロントエンド双方のスキルを簡単なところから少しずつ始められたのは良いスタートだったと思います。

これは Drupal 開発をキャリアの一つとして選択する上でもおすすめしたいポイントで、初心者が少しずつステップアップしていける開発パターンが多く用意されています。

オブジェクト指向とか、基盤となる知識

その他、オブジェクト指向への理解や、CSS / JS の基礎知識も求められます。

この点は IPA 関連資格でコツコツ勉強してきたり、今完全に分からなくても書籍を眺めたり、なんとか理解しようと努めてきた蓄積が意外と活きるなあと感じています。

もちろん分かると出来るの間には大きな開きがあるわけですが、熟練したエンジニアでも完璧は無いので、自分が関わる範囲の知識を少しずつ吸収していけばそれで良いんじゃないかと思います。

これから

今回デベロッパー資格を取ったは良いですが、まだまだ氷山の一角しか理解していません。まずは Drupal 10 で同等の資格をサクッと取れるくらいにはスキルを高めていきたいところ。

一方で PM/ディレクター を主戦場としながらエンジニアリングスキルを高めていくのは簡単ではない。単純に時間が全然足りないんですね。

これからどこを伸ばしていくかというのは周囲にどんな人材がいるかにも依存するので、緩く考えて頑張っていきます。

やっぱりちゃんと PM できる人が少ないなという印象なので、あくまで軸足はそちらに置きつつ、そのうえで自分でもできることの幅を増やしていきたい。

その方が面白いからね、といった感じです。