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「課題の分離」と「アサーション」で人間関係の悩みはだいたい無くなる

ときおり悩み相談を受けることがある。その中でも、家族とか上司とか「身近な人とソリが合わない」といった話が多い。

人間関係の悩みに向き合う時、「課題の分離」と「アサーション」という概念が頭に浮かぶ。 私自身は、ここ5年くらい人間関係の悩みを持つことはほとんど無くなった。その理由を考えてみると、これらのアイデアに行き着く。

「課題の分離」はアドラー心理学で提唱されている概念で、ものすごく平たくいうと、他人が考えるべきことに勝手に介入するなということだ。 これを平たく薄っぺらく解釈して悪用されると辛いが、要は自分にできることだけを考えて人事を尽くしたら、その先どうなるかは自分にどうこうできる問題ではないということだ。 これは7つの習慣でいうところの「影響の和」にも似ている。人間関係で悩みがちな人は、そもそもここの切り分けができておらず、悩んでもどうしようもないことに思考を割いているケースが多々ある。

アサーションはコミュニケーション術の一つで、主語を「私」にして、自分はどう思ったかを軸に話をする手法だ。人間関係をこじらせてしまう人は、相手を非難したり、相手に言われたことを自分への非難として捉えがちだ。 そうではなくて、自分の考えは真っ直ぐ伝えたうえで相手を非難しない方法はあるし、言われたことを勝手に非難と捉え「あの人は私のことが嫌いなんだ」とか考えてしまうのをやめよう。

残念ながら、他人を根本から変えることはできない。 だから自分の向き合い方を変えて、伝え方を変えて、捉え方を変えるしかない。そしてこれにはそれなりに時間がかかる。

まずその原則を理解して、じっくり自分を変えていく覚悟を持ってはじめて、全てが上手く回っていくようになるのではないか。そんなことを伝えられたらと思っているが、うまく伝わっているだろうか。