Drupal 開発ディレクター兼エンジニアが仕事、育児、本など雑多に書くブログ

デザインセンスも突飛なアイデアも無いWebディレクターは、技術に寄せるしか勝つ術は無いんじゃないか

↓このPodcastを聴きました。

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@on_chaanさんのキャリア、まさに今の自分に必要な方向性だなぁと思ってうなりながら聞いていました。

 

WebディレクターのキャリアパスというとWebプロデューサーとかWebプランナーとか事業会社側に行くとかいろいろありますが、超ざっくりいうとマーケティングに寄るかテクノロジーに寄るかなんじゃないかなぁと。

もちろん全部できる方が良いですが、それでもその前にどちらかにぐっと寄せて自分の価値を高める必要がある。

 

下記記事にも書きましたが、いずれ進行管理しかできないWebディレクターの価値は無くなると思っています。

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スケジュール管理とか右からきたボールを左へ動かすとか、そういったことはどんどんツールやWebサービスの発展によって誰でもできる仕事になっていく。

誰でもできるというか、誰もがそれを当たり前にこなすようになっていく。

 

既に開発の現場では、お客さんとJIRAチケットをゴリゴリ回しながら作っていくなんてのは当たり前です。

このコロナ禍で日本のリモート環境も大きく進化し、「対面で話さないと仕事ができない人」「テキスト情報で仕事を進められない人」=要するに書く能力と読む能力が弱い人は、既に淘汰されつつあります。

 

僕はWebディレクターは言語を武器にして戦う仕事だと思ってたんですが、こうして「人類みなディレクター化」みたいなことが起こってくると、今の武器だけでは自分の価値を明確に打ち出せない。

では今の自分にある「進行管理」とか「ディレクション」に、何をかけ算していけば良いのか?ということをここのところぼんやりと考えていた。

 

まずデザイン領域。

でもそもそも、絵は描けないんですよ。チャレンジしてみたら書けるかもしれないけど、別にそこにそんなに熱意が無い。

Webデザイナーは絵描きより情報の構造化や整理という側面も大きいけど、やっぱりそれでもデザイナー出身のアートディレクターに勝てるかなぁと思うと厳しい気がする。

 

そうなると次は提案力かと思って、プランニング領域を考えてみる。

しんどい。プランニングというのは答えがない。いやたぶんその時その状況で答えはあるんだろうけど、単純にロジックで詰めていけば答えが出るものでもない。

コンテンツ企画案100本ノックとか、そこに全然楽しさを感じられない。

ここに大きな分岐点があると思っていて、ここで楽しさを感じられる人はプランナーとかプロデューサーという肩書きになっていくんだと思う。

でもなんでだろう。今のところこの提案というフェーズで思いっきりゾーンに入れた経験がない。

 

そこで最後に出てくるのが技術の領域。というとここを専門にしている人に怒られるかもしれないけど、この領域の強みはこんな感じで割と多くの人が避けている領域であること。

だからここを徹底的に攻めてる技術に超詳しい人たちは、非常に価値が高い。

日本の場合それが顕著かもしれない。英語で書くと平易なものも、漢字に直すとやたらと難しそうに見えるか。

 

マーケティングとかビジネスは、ある程度のところまでは情報収集でキャッチアップできる。本を読んでWebメディアに目を通せば、なんとなく知ってる感は出せる。だから、周囲との差を明確に示しづらい。

どれだけ凄いことを言っていてもあくまでそれは日本語で理解できるレベルのもので、「自分の全然知らないこと」を話してくる技術者とはわけが違う。

 

技術の領域は誰かが考えて作った凄いものを、理解せずに死んでいくことがどれだけもったいないかを考えさせてくれる。

これだけ世の中が進化したのに、その仕組を理解していないなんてもったいない。なんとなくでもそんな風に思う自分には、掘り下げていく価値のある領域なんじゃないかな?と最近改めて感じてます。

 

まだまだWebディレクター5年目、制作ディレクションはやってきたもののWeb技術とか開発でいうとペーペーですが、どうせこの仕事やるならテクニカル寄りに突き詰めていきたいなぁと思いました。

 

というと領域広すぎて何ともですが、つまらない動画をだらだら見るよりは、今目の前の案件で起きている事象を完璧に理解できるように知識を蓄えていく感じが良いんじゃないですかね。

 

そんなわけで、運用プロジェクト完璧に回すマンから、少しずつテクニカルPMに寄せて、Web開発やシステム構築など面白い案件をがんがん進めるマンを目指します!

うん、少しずつだけどキャリアの方向性が定まってきたかな?

 

では。